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特に大事なポイント
プライバシーにも配慮する必要があるのでしっかり相談する。
家族だけでなくケアマネージャーや多職種と多方面から意見を貰いましょう。
1人にするのが心配な場合
ある程度支援が必要でも、なんとか自力で過ごせる家族がいる場合、仕事で外出している間の安否が気がかりです。時々電話が繋がらなかったり、遠方に住んでいたりすると、さらに不安が募るものです。
このような心配は誰にでもあると思います。私が訪問介護をしている家庭でも、「介護士が定期的に来てくれるから日中は大丈夫だけど、ずっといるわけではないし、夜間も心配」というお話をよく伺います。やはり多くの方が不安を抱えているようです。
ヘルパーの利用には制限があり、通常1回の訪問は1時間程度です。残りの23時間は何らかの対策が必要となります。介護度が高ければ利用頻度を上げられますが、介護士以外のサービスも必要になってきます。例えば、看護師の訪問やデイサービスの利用などです。
これらのサービスはすべて介護保険の単位を使用し、その単位数は介護度によって決まります。そのため、ある程度はご家族にも介護に関わっていただく必要があります。
しかし、実際には家族にも限界があります。
どこまで介護に関われるのか、分からない方や不安な方もいらっしゃるでしょう。
対策の一つとして、民間の見守りカメラを導入するのも良い選択肢です。
カメラとセンサーで、おうちの状態を見守りしたり、異常を検知すると警報が鳴り、スマホに通知するようなサービスもあります。
しかし、常にみられているようで落ち着かない方もいるでしょう。
そのような場合には、宅配のお弁当を頼んでおくことで定期的に人が訪問して安否確認の代わりになります。
又は、特殊な電池を家電のリモコンに入れる事で、操作したかどうかが分かり見守り効果を発揮するものもあります。
心配な場合は、ケアマネージャーに相談し、安否確認サービスや訪問回数、料金についてしっかり話し合うことをおすすめします。
寝たきり編
寝たきりの方をケアするのはとても大変なことです。
できれば施設を考えたいけど空きがない、経済的な不安がある、このような理由で施設に入れずにいる方も多いです。
まだまだ施設は高価で、簡単に入ることができません。
この場合、どうしても自宅で介護をする、という選択になってきますね。
昼夜問わず、気が抜けない日々かもしれません。家族のオムツ交換に抵抗を感じる方もいます。
精神的に参ってしまうようですね。
夜中に呼ばれたり、急変するかもと不安になったりと、気が休まらずに体調を崩すご家族もいます。
介護サービスをうまく使いながら、ご自身の息抜きの時間を確保することが重要です。
一方で、利用しすぎれば保険に収まらなくなり高額となります。
担当のケアマネージャーとしっかり話し合い、いつ、どれくらいのサービスを利用するか検討しましょう。
認知症編
認知症を患う方の介護は非常に大変です。
正直な話、プロでも精神的に参る方がいるほどです。
以下に、認知症の方によく見られる症状の一部を挙げます:
- 同じ話を繰り返す
- 幼少期にまで記憶が戻る
- 幻覚を見ているような発言をする
- 突然怒り出す
- 昼夜逆転で夜中に歩き回る
これらを見ただけでも、介護の大変さが伝わるでしょうか。
在宅で特に注意が必要なのは徘徊ですが、火災のリスクも見逃せません。
ご本人は少し散歩のつもりでも、帰り道がわからなくなり外を歩き回ることになります。
夏も冬も非常に危険で、交通事故の危険性も高まります。
また、調理の際に火を使っていることを忘れ、火災につながることもあります。
事故であっても、時に賠償問題へと発展する可能性があります。
介護士による見守りだけでは不十分で、ご家族の協力も必要となるでしょう。
見守りカメラの導入なども検討する必要があるかもしれません。
離れて住む親が心配なら、MANOMA(マノマ)「親の見守りセット」
在宅での介護は非常に大変です。
今後、施設サービスが拡大する保証もありません。
料金も決して安くはなく、ご本人の年金で賄えない場合はご家族の負担となります。
可能な限り、在宅サービスやデイサービスなどの通所施設、ショートステイ(短期間の宿泊サービス)を利用し、ご家族の負担を軽減しましょう。
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